動物に起こりやすい病気
今年も残すところあとわずかとなってきましたが、
今年は新型コロナウイルスの影響か、例年より季節感を感じることの少ない年となったような気がします。
さて、今回は飼い主様が知っておくことで予防できる病気についてのお話です。
動物種によってかかりやすい病気はありますが、その他にも飼い主様が注意することで予防できる病気もあります。
年に一度の混合ワクチン接種、フィラリア予防薬、ノミやマダニの駆虫薬投与などの感染症対策。
不妊、去勢手術を行うことで予防できる生殖器疾患などがあります。
次に、日頃のお手入れを怠ることで起こりやすい病気について。
まずはブラッシングやシャンプーなどのお手入れ。
体の汚れや被毛のもつれなどを放置するとフケや痒みの原因になり、悪化することで細菌性皮膚炎などの皮膚疾患を起こしやすくなります。
中には皮膚糸状菌症(カビの一種)など人にも感染するものもあります。
ワンちゃんの場合は月に1~2回のシャンプーを行い、こまめにブラッシングをすることで皮膚を健康的な状態に保つ必要があります。
猫ちゃんの場合も適度なブラッシングをすることにより、毛づくろいの際に飲み込んだ被毛を上手く排出できなくなる毛球症のリスクを軽減することができます。
次に歯磨き。
歯磨きを怠ることで歯垢や歯石がたまり、歯肉炎や歯周病になりやすくなります。
歯磨きに慣らして習慣づける必要がありますが、口周りを触られるのが苦手な子もいますので、
まずは口周りを触られることに慣れてからガーゼや歯磨きシートなどを使った歯磨きを行うなど、無理のない範囲で行いましょう。
そして耳掃除。
耳の汚れを放置すると外耳炎や中耳炎を発症しやすくなります。
耳用の洗浄液を使用したりガーゼを巻いた指で軽く拭うなど、その子に合わせた方法でお手入れをしましょう。
上記の他に爪切りや肛門腺絞りなどもありますが、ご自宅で行うのが難しい場合はトリミングサロンを利用する方法もあります。
日頃のお手入れによる予防や早期発見できる病気もあります。いつもと違うと感じたら一度病院で診察を受けてみてはいかがでしょうか。